片付けとコーチングで育む生きるチカラ
今年の2月から学校に行っていない息子が、少しずつ動き出して夏休み明けに学校に復帰すると自分で決めました。
自分で決めることの大切さ
実は4月の新学期にいちど学校に行ってみようかな…と言っていたのですが、新しい担任の先生と話したり、3年生になってから40名になった教室をみたりして「やっぱり無理…」となっていました。
GW中もそろそろ学校に行ってみようかな…と言っていたのですが、動き出せず…
学校に行ってみようという気持ちが出ているのに行けないのはなぜか。
話をしてみると、やっぱり今の学校は安心安全な場と思えないとのこと。
通っていた幼稚園の近くの小学校なら人数も少なくてのんびりしているし、お友達も沢山いるから、そっちに越境することもできるかもよ。そうしたら行けそう?と聞くと。「そうねぇ…」と。
その後もどうしようか迷っていて、家族でもなく、先生でもない大人に相談したいというので、知り合いのカウンセラーやコーチの名前を挙げたところ、潤さん(日本親子コーチング協会代表の原潤一郎さん)に相談する!とのことでコーチングを受けました。
今の学校と越境崎の学校のメリット、デメリットを書き出して眺めてみたら「越境する!」と決心がついた様子。
夏休み明けから行く!と自分で決めました。
こういうのって親が先回りして「越境しなさい」と言うこともできると思うのです。
実際に息子にとって圧倒的に良い環境だと思うので。
でも、それをやってしまうと、子どもが自分の人生に責任を持てなくなってしまうと感じ、息子が決心するまで待ちました。
もしかしたら小学校3年生には重い決断だったかも知れません。
それでも自分が納得して決めたという経験は今後の彼の人生の糧になると信じています。
片付けで育む選ぶチカラ
わが家では小さい頃から「選ぶ」チカラを育んできました。
洋服選びからお稽古や旅行の行先まで。
私が子どもの頃から「大人受けする」を基準に物事を選んでいて、本当に自分が好きなことが分からなくなってしまった経験があるからです。
子どもが自分の「好き」を選び取り、嫌なことにはNoと言える。そんな自分らしさを伸ばすセンサーを磨いてもらいたい。
そして、大切な物事を選ぶことで、本質を見抜く目を養ってもらいたい。
それが生きるチカラになると思っています。
その基本が片付けです。
物を分類して、何が大切か選び取り、優先順位をつける。
今回学校に行かなくなったのも、越境して夏休み明けに学校に行くと決めたのも、自分にとって何が大切なのか、不要なのか、分かっているからできた選択なんだと思います。
コーチングマインドで見守る
子どもが決断したら、あとは信じて見守るだけ。
自分の子どもであっても価値観も違いますし、感じ方も違います。
子どもをコントロールせず、本人が大切だと思っていることを尊重して、応援する。
自分で選んだことを実行して、結果まで経験することで困難を乗り越えるチカラが身につきますよね。
親が良かれと思って先回りすると、自分で乗り越える経験ができません。
コーチングを学んで、私もようやく子どもに任せることができるようになりました。
失敗した時の逃げ道はつくっておく
今回は息子史上最大の決断です。
もしかしたら「やっぱり学校こわい」「新しい学校も上手く馴染めない」ってなるかも知れません。
やっぱり違った。失敗した。って思ったら一人で抱え込まずにすぐにパパやママや潤さんに相談すること。
その時はみんな全力でサポートするからとも伝えてあります。
失敗しても人生は終わらない。そこからまた何が出来るか一緒に考えよう。
人生経験が浅い子どもの決断を応援するには逃げ道を作っておくのも大切ですね。
家庭が子どもにとって安心安全な場になるように、夫もコーチングを学び始めて今、わが家で取り組んでいることをご紹介しました。
日本親子コーチング協会、認定コーチコースを開催します。
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